数年前に法律が改正され、以前は細かく分かれていた複数の教育が統合されました。これにより、伐木作業等に必要な知識と技術を、より体系的に、漏れなく学べるカリキュラムとなっています。
- 振動障害対策: チェーンソー作業に不可欠な知識として、振動障害に関する教育を中心に行いました。手腕振動症候群(レイノー現象など)のメカニズム、その予防法、適切な作業方法、そして健康管理の重要性について深く掘り下げました。
- 関係法令: 作業を安全に行うための根拠となる労働安全衛生規則などの関係法令について学びました。法律が改正され、事業者に求められる安全管理措置や、労働者が守るべき事項が明確化されています。
重篤な切創事故を防ぐ:下肢保護用ズボン(チャップス等)の教育
- 改正の背景: チェーンソーによる切創事故は、特に下肢部に集中し、その傷の深さから命にかかわることもあります。この重篤性を鑑み、2019年(令和元年)8月1日(特別教育は2020年8月1日)より、チェーンソーによる伐木作業等を行う労働者に対して、下肢の切創防止用保護衣の着用が義務化されました。
- 教育の追加: 単に着用を促すだけでなく、保護衣の機能(防護材の仕組み)、正しい着用方法、点検・手入れの方法までを丁寧に指導。防護衣が作業者の命を守る「最後の砦」であること、そして安全意識を高めるための重要性が強調されました。
林業における労働災害の重篤性を踏まえ、今回の特別教育は、「振動障害」という健康問題から、「切創」という直接的な危険への対策まで、多角的な視点から安全を追求する内容となりました。