海外監査と内部監査員教育を終えて
先日、海外監査を実施し、それに伴い内部監査員教育も行いました。異文化の地での監査は、いつも新たな発見と挑戦に満ちています。特に今回、教育の場で直面したのは、やはり「言葉の壁」、そして日本語特有のニュアンスをどう正確に伝えるかという難しさでした。
監査員教育で直面した「ニュアンスの壁」
初日の教育は、通訳を介しての進行に苦戦しました。単に言葉を置き換えるだけでは、監査の背景にある意図や、私たちが重視する「なぜそうするのか」というニュアンス、のような側面が、なかなか現地スタッフに伝わりきらないのです。
例えば、「改善」という一言にも、単なる修正ではなく「より良くするための継続的な努力と前向きな姿勢」といった深い意味合いが込められています。この微妙な差を埋めることに、多くの時間を費やしました。
理解の深化とポジティブな意見
3日間の教育プログラムを通じて、受講者の皆さんの理解度は日を追うごとに深まっていきました。特に最終日には、当初の戸惑いが消え、議論は活発に。「この手順は、自社の他の部署にも適用できるのではないか」「より効率的な監査チェックリストの運用方法があるのではないか」といった、次回につながる非常に前向きで具体的な意見が多数聞かれ、心から安堵しました。
今回の経験で、海外での監査と教育は「単発のイベント」ではなく、「継続的な対話」であることを改めて痛感しました。